2007-12-02

マウスピース矯正の時代本格的に

最近の矯正治療の流れは矯正用インプラント・マウスピース矯正・歯の裏からのブラケットが小さくなったSTB・摩擦抵抗が小さく動きが早いと言われているローフリクションブラケットといったところだと思う。後者の二つは矯正の業者さんに踊らされてるとしか言えないと思う。一日に何十人と見てきた先生ならこんなものには飛びつかないと思う。と言うか必要が無いのがわかる。
マウスピース矯正は本当にブームが来ているなあと感じる。私の診療室でこの装置をセットしない日はこの半年無いと思う。院内の技工士さんは毎日平均して10ケースは作成している。徹夜の日も何日もあった。しかしながらこのマウスピース矯正は症例を選ばばければいけない。ハードケースには向かない。しかしこのマウスピース矯正の需要が伸びているのはいくつかの要因がある。
①ブラケットを付けなくて良いという利点(人にきずかれずになおる)
②装置をいつでもはずせると言う利点(歯磨きや食事が今までと変わらない)
③ワイヤー矯正を早くはずせる。
④矯正治療の後戻りに対応しやすい。
以上は当たり前の事かも知れないが実はマウスピース矯正の良いところは
固定をしかっり取りやすいことだと思う。矯正が難しいのは必ず反作用を考えたり
それに対する準備固定が必要なところだがマウスピースの場合動かす部位だけを
限定できるので固定が取りやすい。このことのみを考えればインプラント矯正にも
通じるものがある。仕上げ段階に近い正中があってない症例なども適応症例だと思う。
欠点の無い装置なんて無い。要は使う方の問題と使い方だと思う。
このマウスピース矯正も同じだ。アメリカを見ても今後マウスピース矯正の需要が
増す事は間違いない。はじめから限界とか症例を限局しないで今後も
患者さんのニーズに合った本当に使える矯正を模索していこう。

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